弘法の筆謬り

外資系企業で働く戦略コンサルタントのブログです

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第6回)物件の問い合わせをする

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編からお読みください。

前回、仲介業者の選び方についてお話しましたので、今回は仲介業者との関係性を構築するステップについてお話します。
物件の問い合わせをSuumoか何かを使って行うわけですが、現時点で目を付けたおそらく人気の物件は、ほぼ確実に既に申込みが入っていたり成約済みだったりします。

空いていないのに客を呼ぶために”おとり物件”を見せておく行為はかなり糾弾されてきた歴史があるのにまだそういうことをしているのかという話ですが、どちらかというとこれは物件の流れが早くなったと考える方がよいでしょう。

人気物件はSuumoに掲載される以前にすぐに申込みが入ってしまいますが、Suumoの更新がその目まぐるしい物件情報の変化に対応しきれていない、といった方が性格かと思います。

どうやって物件を見つけるか

結論を言うと、自分で探すのではなく、仲介業者の方に紹介してもらうことが唯一解です。

おそらくご存知の方は多いと思いますが、不動産会社だけが見られる、REINS(レインズ)という不動産データベースが存在します。このサイトは(ほぼ)網羅的に活きた賃貸物件の情報を掲載している一方、一般には公開されていません。

一般の借り手はSuumoなどで物件を探すわけですが、同じ物件でもREINSに載るのとSuumoに載るのとではどうしてもタイムラグがあります。有能な仲介業者の方がいち早く情報を察知して得意先の借り手に対して情報を提供するので、一人でぽちぽちSuumoを叩いていても全く太刀打ちできません。

すなわち、優良物件を借りたいのであれば、一人でも多く仲介業者を味方につける事が鍵になります。

とにかく細かく物件イメージを伝える

Suumoで物件を問い合わせすると、十中八九この物件は内見可能ですだとか申込みが入ってしまっておりますだとかのレスポンスが入ってきます。

物件が空いていても空いていなくても、通常は「お探しの物件の条件をお教えください、お手伝いさせていただきます!」といった元気の良い文章が添えられていることが通常です。

第5回 でもお話しましたが、まずはSuumoで問い合わせてからこのレスポンスまでの時間が早い順に有能な仲介業者と考えて差し支えありません。しかし仲介業者の方ができるのはそこまでです、あとはそれを如何に使いこなすかはあなたの腕にかかっています。

借り手にできることは、とにかく細かく探している物件の条件を伝えることです。それも単にSuumoで検索できるような簡単な条件レベルではなく、仲介業者を自分とほぼ同じ感覚を持った分身にすることを目指して情報を伝えることが必要です。

例えば以下のようなイメージです。

  • 日本橋駅付近で家賃15万円未満(管理費込)の1LDKを探しています。
  • 大手町にオフィスがあるため、徒歩距離が15分以内であることが望ましいです
  • 雨の日は電車を利用する為、駅から徒歩3~5分以内
  • 自炊をするためキッチンはある程度の広さを希望します
  • 築年数はそこまで気にしませんが、防音性の高い部屋が良いと思っています
  • 部屋の向きや日当たりは特に気にしません
  • 以下にイメージの近い物件の間取りイメージを添付しますのでご確認ください
    1. http://www...........
    2. http://www...........

といった感じです。
特に最後の項目は視覚的に物件の間取りのイメージを伝えることができるためおすすめです。
第1回 第2回で転居の目的やそれを適えるための機能的条件を言語化してきたことを全て仲介業者の方に伝えることがポイントです。

 「7. 物件の紹介を受ける」に続く