弘法の筆謬り

外資系企業で働く戦略コンサルタントのブログです

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

コミュニケーションの大前提

就活生時代、コミュニケーション能力を売りに自己アピールをしていた人も多いことと思います。 実際、大学生が定義するコミュニケーション能力と社会人が求めるコミュニケーション能力の定義に大きな乖離があることはよく言われている話ではありますが、社会…

トークストレートの本当の意味

コンサルティング業界には”Talk Straight”という言葉があります。トークストレートという言葉をどの様に解釈するかは人それぞれ定義が揺れるところだと思いますが、私なりの定義は、「立場や役職に関係なく、クライアントバリューを高める目的に資する限りは…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(番外編②)専任媒介という罠

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編 からお読みください。 物件オーナー側の立場の話から入ります。 物件に空きが出そうなときは、オーナーは次の借り主を探す必要がありますが、借り主を自分で見つけてくることは通常出来ません。そこで仲介事業者…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第9回)契約

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編からお読みください。 無事第一希望の物件の内見を済ませ、後は契約するだけとなってもまだ気を抜くのは早いです。ここからは契約金に関する交渉事が発生します。 交渉できるのは、仲介手数料と家賃発生日の2つで…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第8回)申込み⇒内見

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編からお読みください。 仲介業者の方と信頼関係を構築し、無事最高の物件を提案してもらうためには時期感も重要です。これまでの話から、焦って引っ越ししなければならない環境に居る人は良い物件に巡り合うことは…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第7回)物件の紹介を受ける

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編からお読みください。 前回、有料物件を見つけるためには、2~3社の仲介事業者と信頼関係を構築していくことが何よりも大切であるというお話をしました。今回は仲介事業者と信頼関係の構築し、優良物件をいち早く紹…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第6回)物件の問い合わせをする

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編からお読みください。 前回、仲介業者の選び方についてお話しましたので、今回は仲介業者との関係性を構築するステップについてお話します。物件の問い合わせをSuumoか何かを使って行うわけですが、現時点で目を付…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第5回)仲介業者を選ぶ

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編からお読みください。 実際に住んでも良いかなと思えるような物件が見つかったら、次はSuumo経由で問い合わせをすることになりますが、ポイントになるのはどの仲介業者経由で物件の問い合わせをするか、という論点…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第4回)候補物件を比較検討する

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編 からお読みください。 少し話がそれますが、コンサルタントが全員こういった面倒臭い比較検討プロセスを経て結論を出すわけではないことはお断りしておきます。 億ションを購入するにも関わらず大して研究もせず…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第3回)対象エリアの相場観を得る

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編 からお読みください。 転居の目的と、それを適える条件の言語化・優先順位付けが出来た前提でお話しします。 ここまでで定めてきた転居の目的に適う物件なら何でもよいわけではなく、当然より安く、そしてその安…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(番外編①)コンサルはどこに住むべきか

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編 からお読みください。 私は圧倒的な職住近接派です。 しかしコンサルタントはクライアント先に常駐することも多く、またプロジェクト事に常駐先がコロコロと変わることが多いので、いくら本社の近くに住んだから…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第2回)条件を言語化し優先順位をつける

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編 からお読みください。 前回で、「なぜ転居するのか?」といった論点について一応自分の思いを言語化して持ったことになります。次はその転居の目的を実現するために必要な条件を言語化するプロセスになります。 …

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第1回)転居の目的・時期感を決める

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編 からお読みください 転居の目的を決めない限り、多くの物件の中から1件を選び出すことは論理的にはできません。2019/10/28現在、東京都内には約103万件もの掲載がある様です。厳密には同一物件であっても、異な…

外資コンサル流賃貸物件の探し方(概要編)

コンサル業界では働き方改革が進んでおり、労働時間自体は5年ほど前と比べるとかなり常識的な水準に落ち着いてきたものと思います。しかしながら依然としてまだまだ一般企業に比べると激務のイメージは拭い去れたものではなく、タクシー帰りになることもしば…

正しさを如何に捨てるか

うちのファームには理系の院卒の方が割合としてそこそこ占めるのですが、理系の方にありがちな議論の「正しさ」に関する悩みというのがあります。 工学系の方はまだましなのですが、理学系で自然科学や数学を専攻していた方などは、コンサルティングのような…

自責思考の注意点

コンサルタントになると、基本姿勢として「自責思考」を叩き込まれます。 すべてのことを自分に原因があり、自分の行動の結果であると捉えて自己成長につなげよ、とする考え方です。 例えば上司に指示されて行った作業のアウトプットがクライアントに全く刺…

これからコンサルタントになる人へ

外資系企業で働くコンサルタントのこーぼーです。苦労や悩みの記憶が新しいうちに、文章の形でこういった話をまとめておくことには一定の価値があると信じて筆を執ります。あえて耳の痛いことも書いています。なぜならこの文章は新社会人の頃の自分自身に宛…

コンサルタントがプロジェクトを移るときの話

コンサルに限らず、最近はプロジェクトベースで仕事を進める企業も増えてきたものと思います。 プロジェクトが変わると、上司・部下が変わる他、仕事内容や扱う分野も大きく変わります。持ち運べるのはスキルセットや仕事のススメ方のノウハウ、心構え等ベー…