弘法の筆謬り

外資系企業で働く戦略コンサルタントのブログです

外資コンサル流賃貸物件の探し方(第4回)候補物件を比較検討する

※この記事は前回からの続きです。ぜひ概要編 からお読みください。

少し話がそれますが、コンサルタントが全員こういった面倒臭い比較検討プロセスを経て結論を出すわけではないことはお断りしておきます。

億ションを購入するにも関わらず大して研究もせず、2-3箇所見てぽんと購入してしまうような人もおりますし、私のようにこうやって熟考するタイプも居ますが、共通しているのはそれぞれがそのプロセスを楽しんでいるということでしょうか。

直感型の右脳思考タイプと積み上げ型の左脳思考タイプはコンサルでも真っ二つに別れます。

候補物件を主観的に探す

閑話休題。

さて、前回までで、およそ100件ほど物件の情報を見てきたため、住みたいエリアの相場観が得られているはずです。これまでは単に相場観をつけることが目的でしたが、次からは自分の主観を入れていくプロセスになります。

これまで見てきた物件の中から、実際に住むならといった目線でTop5程度を選出します。

このあとはこの物件をSuumo経由で仲介業者に問い合わせて、一番手で申込みをすることができれば内見し、契約に進むといったプロセスが続くことになります。

なお、一番手での申込みといった話はとても重要なので後のプロセスで詳細に解説する予定です。

Googleマイマップで視覚的に比較する

Top5に絞れというのは、物件を一気に10件も20件も問い合わせしてしまうと多くの業者から一気にメールが届いてしまい、どこのどの物件の話をしているのかわからなくなることを避けるためです。

具体的に物件を絞り込む際、やはり物件の位置は非常に重要なファクターとなってくると思います。そこで便利さの割に意外と知られていないGoogleマイマップを使って各物件を視覚的に比較する方法をご紹介します。

Googleマイマップはこちら

Googleマイマップを使うと、CSVとして読み込んだ住所データをGoogleマップの上にピンとして表示させることができます。ちょうどこういった感じです。
具体的なGoogleマイマップの使い方は他のブログの解説に詳しいので本記事では割愛しますが、参考までに私が学習の際に使わせていただいた解説サイトを掲載させて頂きます。

【Googleマップ】マイマップにスプレッドシートからデータをまとめてインポートする

うまく物件情報を読み込むことができると、下記のような賃貸物件候補マップができあがります。

f:id:logicalkobo:20191029001326p:plain

Googleマイマップを使った物件位置情報の可視化イメージ

実際にはExcel上に物件の住所を番地単位まで細かく入力しないと性格な場所にプロットされないことに注意してください。気になった物件だけはGoogleMapで具体的な物件名を検索して正しい住所を取得して第3回で作成したExcel上の住所をアップデートすることが必要です。

一つひとつのアイコンをクリックすると、各カラムに入力していた築年数等や賃料等の情報が図の様に簡単に表示されてとても便利です。一度使うといろいろなものを可視化したくなること請け合いです。

ともあれ、このようなツールも使いながら、実際に業者に問い合わせをする対象の物件を比較検討して絞り込んでいき、物件に空きがあるないに関わらず、理想の物件の具体像を固めることがこのステップにおいては重要となります。

「5. 仲介業者を選ぶ」に続く